奥日光に行くなら、往復でも元が取れるという「湯元温泉フリーパス」。さらに東武鉄道の乗車券もついてお得な「まるごと日光東武フリーパス」。
他にもデジタルのフリーパスなども沢山あってどれがお得か分からない。奥日光に行くのに、どれがお得でどれくらいお得になるのか?どちらの券を買ったらいいのか、調べてみました。
目次
湯元温泉フリーパスとは?
湯元温泉フリーパスとは、東武バス日光が発売している中禅寺温泉より先の、湯本温泉まで行けるフリーパス。東武バスが乗り放題で有効期限は2日間。値段は大人が3,500円。
購入方法は東武日光駅にあるツーリストセンター(8:20~17:00)か、JR日光駅みどりの窓口(8:00~18:00)で当日購入、もしくは「NIKKO MaaS」というサイトで利用予定日の1ケ月前からデジタルチケット「デジタル湯本温泉バスフリーパス」がクレジット払いのみになるが購入でき、未使用で期限内に限り払い戻し手数料は無料。また、ジョルダンの乗り換え案内のアプリからも購入できてクレジットだけでなくペイペイやauペイ、グーグルペイでも支払いができるが、払い戻しに手数料がかかるので要注意。
冬(12月~3月)だけ湯元温泉に宿泊する場合は東武日光駅にあるツーリストセンターで半額の1,750円でチケットが購入できるが、宿によっては事前に宿に予約が必要。
注意したいのが、霧降高原方面や、中禅寺温泉から出る10月1日~11月10日頃限定の半月山(710円/20分)行きのバス区間がフリーパス外となる。
東武日光駅から湯元温泉まで行った場合が片道1,950円で往復3,900円なので、往復するだけで400円お得になるため、湯元温泉に行くなら必ず買った方がいい。どこかで途中下車して竜頭の滝や二荒山神社中宮祠に行く場合もお得になる場合がある。
出発地 | 目的地 | 片道料金 | 往復料金 | フリーパスとの差額 |
東武日光 | 湯元温泉 | 1,950円 | 3,900円 | 400円 |
東武日光 | 三本松 | 1,750円 | 3,500円 | 0円 |
東武日光 | 竜頭の滝 | 1,600円 | 3,200円 | -300円 |
東武日光 | 二荒山神社中宮祠 | 1,400円 | 2,800円 | −700円 |
まるごと日光東武フリーパスとは?
まるごと日光東武フリーパスとは、東武バス日光フリー区間(湯元温泉フリーパスエリア+霧降高原方面+中禅寺湖から半月山のバス区間)乗り放題と、東武鉄道の発駅から下今市駅区間の往復乗車券と、下今市駅から東武日光駅や鬼怒川温泉方面の藤原駅までの電車が乗り放題がついて、有効期限が4日間のフリーパスチケット。
値段は大人が浅草からだと4,810円(12月~3月は4,390円)。購入方法は東武線各駅の駅の有人窓口(東上線、押上、渡瀬、治良門橋、相老、赤城、野州大塚、板荷、下今市~東武日光・新藤原間の駅を除く)か、東武線主要駅の定期券発売機能付自動券売機、浅草駅旅行センター、東武トップツアーズ、近畿日本ツーリスト、日本旅行各支店で購入できる。特急券は含まれていないので別途購入する必要がある。
出発駅 | 到着駅 | 往復乗車券(片道) | +湯本温泉(3,900円) | フリーパス料金 | お得度 |
浅草 | 東武日光 | 2,786(1,393)円 | 6,686円 | 4,810円 | 1,876円 |
栃木 | 東武日光 | 1,340(670)円 | 5,240円 | 3,810円 | 1,430円 |
明神 | 東武日光 | 522(261)円 | 4,422円 | 3,220円 | 1,202円 |
湯元温泉フリーパスは3,500円で湯元温泉までの往復より400円お得なのに比べ、「まるごと日光東武フリーパス」は往復するだけで1,000円以上お得になるため、「湯元温泉フリーパス」より「まるごと日光東武フリーパス」の方が明らかにお得。東武電車を利用しなくても、明神駅発のものを購入しても「湯元温泉フリーパス」より280円お得だし、「湯元温泉フリーパス」は当日に日光駅で購入するかデジタル切符を購入するしかないため、事前に旅行会社で購入できる「まるごと日光東武フリーパス」はお得で便利。
デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパスとは?
「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス」とは「まるごと日光東武フリーパス」の特典に赤沼車庫から千手ヶ浜までの赤沼奥日光低公害バス(4月末から11月までの期間限定運行)と東武日光から鬼怒川温泉駅間の日光鬼怒川線(土・日・祝日のみ運行)を追加した有効期限が4日間のデジタルチケット。クレジット払いのみ、未使用で期限内に限り払い戻し手数料は無料。
出発駅 | まるごと日光東武フリーパス ※4月~11月利用 | デジタル中禅寺・奥日光フリーパス ※4月~11月利用 | 差額 |
浅草 | 4,810円 | 4,500円 | 310円 |
栃木 | 3,810円 | 3,620円 | 190円 |
明神 | 3,220円 | 3,190円 | 30円 |
「まるごと日光東武フリーパス」と「湯元温泉フリーパス」と「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」は何が違う?
「まるごと日光東武フリーパス」と「湯元温泉フリーパス」と「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」の違いをまとめてみました。東武鉄道で行くなら、一番お得なのは「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」で、東武鉄道で行かなくても一番お得なのは「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」で明神駅からの購入となりました。
フリーパスの種類 | 湯元温泉フリーパス | デジタル湯本温泉バスフリーパス | まるごと日光東武フリーパス | デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス |
値段 | 3,500円 | 3,500円 | 4,810円(浅草から) 3,220円(明神から) | 4,500円(浅草から) 3,190円(明神から) |
有効期限 | 2日間 | 2日間 | 4日間 | 4日間 |
デジタル | ✖️紙 | ◯電子 | ✖️紙 | ◯電子 |
購入場所 | 東武日光駅、JR日光駅 | スマートフォン | 東武線各駅、旅行会社 | スマートフォン |
購入できる期間 | 当日 | 1ケ月前(利用開始前払戻し無料) | 1ケ月前 | 1ケ月前(利用開始前払戻し無料) |
湯元温泉までのバス乗り放題 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
東武鉄道の発駅から往復乗車券 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
東武日光駅や鬼怒川温泉方面の電車フリー | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
霧降高原方面のバス | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
中禅寺湖から半月山のバス(期間限定運行) | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
赤沼奥日光低公害バス | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ◯ |
日光鬼怒川線バス | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ◯ |
奥日光湯元温泉までいくフリーパスどれがお得かのまとめ
奥日光湯本温泉に行くなら「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」の購入が最も安い。
東武鉄道で日光へ行かない人も、湯元温泉フリーパス(3,500円)を購入するより「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」を明神駅から(3,190円)購入する方が安いし、有効期限も2日間から4日間になり、使えるエリアも増える。スマホのチケットが不安という場合は明神駅発の「まるごと日光東武フリーパス」か「湯元温泉フリーパス」の方がいいかもしれない。
ただ、「デジタル中禅寺湖・奥日光フリーパス」はスマートフォン専用で、クレジット払いのみの購入となり、くじっと払いが不安、スマホが苦手、スマホを持っていない、スマホの電波が悪いと表示できない、スマホの充電が切れると表示できないなどのデメリットがあり、紙のチケットが良いという人には「まるごと日光東武フリーパス」が旅行会社でも事前に購入できるし、安くて良い。ただし、冬(12月~3月)に湯元温泉に宿泊する場合は湯元温泉フリーパスが半額の1,750円になるので、旅行期間が2日間なら湯元温泉フリーパスが最もお得。