海外旅行に行く上でどの保険に入ればいいか?今回はタイに初めて行くのに、安さ重視の添乗員なしのANAパックでタイに行ってきたのでクレジットカードの保険だけでは不安でした。
タイについて調べていくうちに、スリが多い、お腹が痛くなって病院に行きたくなることがあるとの書き込みがあり、不安は増していくばかり。
なにしろ言葉が全くわからない。文字を見ても全く想像できない。お腹が痛くなって病院に行きたくなったらどうしよう。。そこで初めてクレジットではない海外旅行保険を申し込みました。
目次
海外旅行の申し込み
まずは自分が持っているクレジットカードに海外旅行保険が付いているかチェック。なければ海外旅行保険がついたクジレットカードを申し込むか、一般の海外旅行保険を申し込む必要がある。
私が今回タイに行くにあたって、申し込んだのは損保ジャパンの「新・海外旅行保険off」。持病がなければネットで簡単に申し込みができます。友達は持病があり、この保険に申し込むことができず、ほけんの窓口に相談に行って違う海外旅行保険に入ることができました。持病持ちの人は、保険会社に行くと入れる保険がある場合があります。
海外旅行保険は基本的にはネット保険は安く、保険会社から入ると割高。
事故のやりとりがラインでできる
損保ジャパンの「新・海外旅行保険off」を選んだのはやりとりがラインでできるということ。
なんせ海外での電話は電話料金が心配。ドコモで韓国にいて日本に電話すると125円/分もかかったりとキャリアの電話は結構高いし、海外で使える電話番号付きのSIMがないと電話もできない。電話番号付きのSIMカードは高いし。基本的にはやり取りの通話料は保険会社が負担してくれるとあるけど、できない場合もあるとか不安しかない。
結果的にこれはすごく便利でした。タイについた途端カメラを壊してしまい、翌日ラインで連絡。破損部分を写真で送ってくださいとのことで写真をラインで送る。日本に戻った後のやりとりも全てラインででき、保険金入金までかなりスムーズでした。
基本的にはどの海外旅行保険も無料で電話がかけられるコレクトコールの電話があるのでその番号を控えておくことが重要。
クレジットカードの保険適用条件は旅行を申し込む前に要確認!
クレジットカードは海外保険の補償を受けるのに条件がある。クレジットカードによりそれぞれ違うので海外旅行を申し込む前に、事前に調べておくことが必要。現地での交通費が適用される保険の場合は、その交通費を使った時点から保険が適用され、それ以前は適用外なので注意。
楽天カード | エポスカード | セゾンゴールド | |
募集型企画旅行(ツアー料金) | ○ | ○ | ○ |
空港に向かう交通費(日本出国前) | ✖️ | ○ | ○ |
現地での交通費(日本出国後) | ✖️ | ○ | ○ |
航空券 | ✖️ | ✖️ | ○ |
宿泊代 | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
レンタカー | ✖️ | ? | ✖️ |
例えば、旅行代金を楽天カードで支払い、セゾンゴールドカードで決済したリムジンバスで羽田空港まで行き、現地でエポスカードのVISAタッチを利用し電車に乗れば、楽天カードとエポスカード、セゾンゴールドの保険3つとも適用となります。
ツアー料金なら分けてもらう
クジレットカードの海外旅行保険は、楽天カード以外、基本は、クレジットカードを持っている本人か家族しか保険は適用されない。友人同士でツアーに申し込んだ場合は、別々に支払うことができる場合があるので旅行会社に確認するといい。今回はANAパックだったのでメールで分けてもらうようにお願いできた。以前申し込んだエスティワールドも別々にクレジットカード決済ができた。
海外旅行保険の補償は合算できる
海外旅行保険は、海外保険がついているクレジットカードと傷害死亡・後遺障害以外の保証が合算できます。私が持っているクレジットカードはエポスカードとノーマルな楽天カードと西友カードから変わったセゾンゴールド・アメリカンエキスプレスカード。「新・海外旅行保険off」はタイへ5日間、真ん中のバランスプランでプラス60円でオプションの航空機遅延費用(欠航・運休時の宿泊費等)をつけました。
合算できる部分を合算すると補償金額の合計は一番右。
新・海外旅行 保険off | 楽天カード | エポスカード | セゾンゴールド | 補償の合計 | |
傷害死亡・後遺障害 ※合算不可 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3000万円 | 1,000万円 | 3000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | なし | なし | なし | 1700万円 |
傷害治療費用 | 1,000万円 | 200万円 | 200万円 | 300万円 | 1000万円 |
疾病治療費用 | 1,000万円 | 200万円 | 270万円 | 300万円 | 1770万円 |
賠償責任 | 1億円 | 3,000万円 | 3000万円 | 2,000万円 | 1億8,000万円 |
救援者費用 | 1,000万円 | 200万円 | 100万円 | 100万円 | 1,400万円 |
携行品損害 | 30万円 持ち物1つあたり10万円 | なし | 20万円 自己負担額3,000円 | 20万円 持ち物1つあたり10万円 | 70万円 |
航空機寄託手荷物 遅延等費用 | 10万円 | なし | なし | なし | 10万円 |
航空機遅延費用 | 2万円 | なし | なし | なし | 2万円 |
保険料/クレジットカード年会費 | 1900円 | 無料 | 無料 | 無料 | ー |
傷害死亡・後遺障害と疾病死亡
傷害死亡・後遺障害とは保険の期間中の事故により死亡、怪我、後遺症が残った場合に支払われます。戦争やテロ、自分の過失による場合は適用外。エポスカードが3000万円と最も高く、合算できないためこの場合の補償ならエポスだけで十分でした。
疾病死亡(しっぺいしぼう)とは、保険の期間中に病気により死亡、旅行中に発病し旅行終了後保険会社所定の期間内に死亡した場合に支払われます。クレジットカード保険はこの疾病死亡が付いていません。
傷害治療費用と疾病治療費用
傷害治療費用とは保険の期間中の事故により医師の治療を受けた場合、病院等に直接支払う費用のこと。
疾病治療費用とは保険の期間中の病気により医師の治療を受けた場合、病院等に直接支払う費用のこと。
持病や虫歯、自殺、出産などの場合には適用されません。診察費・入院費等の費用だけでなく、言葉のわからない海外では通訳の費用や、国際電話料等の通信費、入院により旅行日程変更に伴う交通費や宿泊費も必要なことも。
新・海外旅行保険【off!(オフ)】には「医療アシスタンスサービス」、楽天カード、エポスカード、セゾンゴールドにも同様のサービスがあり、そこに電話すると、24時間365日、日本語で相談でき、病院を紹介、病院の予約、救急車手配、通訳の手配、電話による医療通訳サービスなどいろいろ手配もしてくれるので安心です。また治療する現金がなくても治療できるキャッシュレス治療サービスがご利用いただける病院もあります。
保険限度額内で済む場合は基本的にはお金がかかりません。日本の保険が適用されない海外では、医療費がかなり高くなるため、入院しなければならない事態になった場合を考えると、補償費用をできるだけ高くしておいた方が安心です。
アメリカ | イタリア | シンガポール | タイ | 韓国 | |
救急車の料金 (公営) | 249,300円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
初診料 ※別途医療通訳費 | 46,900円 | 31,700円 | 9,000円 | 5,300円 | 5,100円 |
病院部屋代 (1日当たり) | 個室:319,700円 ICU:1,500,000円 | 個室:108,300円 ICU:380,600円 | 個室:30,000円 ICU:64,800円 | 個室:45,000円 ICU:74,300円 | 個室:67,700円 ICU:60,200円 |
虫垂炎手術の治療費 | 749,000円 | 1,649,300円 | 1,676,600円 | 1,050,000円 | 705,000円 |
骨折時の治療費 (橈骨末端閉鎖性骨折) | 1,050,600円 | 1,015,000円 | 53,300円 | 35,000円 | 47,000円 |
https://www.jihoken.co.jp/data/world.html
賠償責任
賠償責任とは、保険の期間中に物を壊したり、借りたものを紛失したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときに損害賠償金および費用(訴訟費用等)を払ってもらえる補償です。これは結構高額になる可能性があるので、「新・海外旅行保険off」が1億円あるので安心でした。また、クレジットカードの補償が合算できるのでいくつか持っていくとさらに安心です。
救援者費用
救援者費用とは、保険の期間中の事故や病気により本人が入院したり行方不明になったり、死亡したときに家族が現地に駆けつけた場合の費用を補償してくれるもの。日本から遠い場所に行くなら往復交通費以上の補償が欲しいもの。これも合算できるのでいくつか適用できると安心。
携行品損害
携行品損害とは、保険の期間中に自分の持ち物が盗まれる・壊れる・事故により損害を受けた場合に補償してくれる。失くしてしまった、置き忘れてしまったものは保険対象外なので注意。自分でカメラを落として壊した分は適用されます。
盗まれた場合は警察に連絡し、事故証明書が必要なのでハードルが高い。
航空機寄託手荷物 遅延等費用
航空機寄託手荷物 遅延等費用とは、保険の期間中に飛行機に預けた荷物が遅れたために必要になった、旅行中に使用する生活必需品、衣類などの費用が補償される。
航空機遅延費用
航空機遅延費用とは、保険の期間中に飛行機が長時間の遅延や欠航したことによりかかった、宿泊施設の客室料、食事代、通信費、提供を受けることができなかった旅行サービスの取消料、それに伴う宿泊施設までの交通費が補償される。
欠航して、他の飛行機を購入し帰国したとしても補償されないので注意。
海外旅行保険の注意点まとめ
- クレジットカードの保険ならツアーを申し込む前に保険適用条件を確認
- 友達との旅行ならツアーの支払いは分けて保険適用にする
- 補償金額や補償される条件を確認する
- クレジットカード保険は病気で死亡した時の補償がないことが多い
- 事故対応の無料電話の番号を確認する
- ラインでやり取りできる保険は便利
- エポスカードは無料なのに海外旅行保険の補償が手厚く適用条件も緩い
- 遠い場所や慣れない場所はクレジットカードでない保険にも加入し補償を手厚くする
海外旅行保険はいざという時のために補償内容や事故が起きた場合にどうしたらよいかを事前に調べておくことが必要。補償は合算できるので、補償が手厚く、保険適用条件が交通費がOKというエポスカードは合算するのにちょうどいい。初めて行く場所や旅行先が遠い場所だったり、言葉がわからなすぎる国はクレジットカードに加え、普通の海外旅行保険も申し込むと安心。